ラス ・トレス・ペニャス農園は、ホンジュラスのサンタバルバラ県ラスベガス市の標高約1600mのところにあります。

農園主のドゥヴィス・アレクシス・モレノ氏はかつて、サンペドロスラに引っ越し、その地で4年間ほど自身の可能性を追い求めましたが、家族内の様々な問題などもあり、なんとホンジュラスを離れてアメリカへ旅に出ることを決意しました。
その後2年間アメリカで過ごしましたが、家族なしでは生きていくことが困難だと強く実感し、ホンジュラスへ帰国することになりました。
彼はとても父親のことを尊敬しており、その父親が従事していたのがコーヒー生産でした。
カップオブエクセレンスに何度も挑戦するほど、父親も兄もコーヒー生産に真摯に取り組んでいたのですが、その父と兄がドゥヴィス氏にもコーヒー栽培を始めるよう勧めたことから、彼のコーヒー作りがスタートしました。
父と兄の協力を受けながらも始めたコーヒー栽培は今のところ順調で、家族を十分に養うことができています。
農園内ではパカス品種を栽培し、雇用も生み出しています。
また、シェイドツリーとなるSileやGuamoなどの木々の保全を行い、常に農園の清潔さを保ち、病害虫の対策管理も行い、コーヒーパルプを堆肥化させてつくった有機肥料なども使用しています。
11年の農園の歴史の中で培われてきたコーヒーの品質により、ラス・トレス ぺニャス農園の価値もより特別なものとなっています。
COE受賞者になることは成功を意味し、農園がより良くなるにつれ、生産者家族の生活も豊かになるということから、これまでに3年間、COEに参加し続けてきました。
今ではとても高い評価を受けるようになり、直近では、日本だけでなく、台湾やアメリカにもコーヒーを輸出する機会を得ています。