ロクメイコーヒーと関わりの深い「サンタローザ農園」の農園主、ラウールさんの農園です。

サンタローザ農園は、「カップオブエクセレンス」というコーヒー生豆の品質を決める品評会で何度も優勝経験のある農園で、2019年には、その優勝ロットのコーヒーをロクメイコーヒーで単独落札しました。
サンタローザ農園のコーヒーは毎年取扱を行なっており、特に思い入れのある農園の一つです。

ラウルさんが来日した際は、奈良にも遊びにきてくださいました。
そんなサンタローザ農園は約10年前、現オーナーであるRaul氏の父とその兄弟によって始まりました。
当初は、コーヒー栽培のためでなく、松の木の輸出の為に始めたものでした。
松の木は輸出できるほどに生育するまで約10年かかるため、空いたスペースを利用してコーヒー栽培を始めました。
そこで目をつけたのが、エルサルバドル発祥の種であるパカマラ種です。
ラウルさんは、このパカマラ種の品質や可能性に惚れ込み、パカマラ種一筋でコーヒー栽培に向き合ってきました。

この地域は内戦時ゲリラ潜伏地であったこともあり、インフラや経済・文化面で後れを取っており、土地としては手付かずの状態が長かったことで、パカマラ生育の一助にもなりました。
現在時点でも試験的に植えられている苗木やゲイシャ種などを除いては、ほぼパカマラが植えられています。
今ではエルサルバドル屈指の優良農園となり、同農園はこのパカマラで2014年・2017年・2019年でCOEを受賞しています。
またラウルさんはチャラテナンゴ地区の生産者組合の代表で、近隣農家へも販売や栽培のサポートなども行っており、地域社会に貢献する取り組みにも積極的です。
コーヒーの国際資格でもあるQグレーダーも所持しており、アメリカへの留学経験もあって英語も堪能なため国内だけでなく、世界的に活躍している素晴らしい人物です。
そのコーヒーづくりは徹底されています。
未熟なコーヒーチェリーで作ったコーヒーだと、渋みが残ってしまいますが、完熟のみを集めることで、甘くて風味豊かな味わいに仕上がります。

写真のとおり、真っ赤に熟したコーヒーチェリーを収穫されています。
そして、丁寧にナチュラル精製の処理を行います。

産地からの私たちの元にコーヒーが届くまで、全ての過程において徹底した品質管理がされることで素晴らしい品質のコーヒーになっていることを体感ください!